フットサルセリエB鍵屋選手の1年を振り返って

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こんにちは

イタリア??現地コーディネーターの林です。

今日はイタリアフットサルセリエBで1年戦い抜いた鍵屋選手からのコメントが届いたのでそのまま引用させていただきます。

鍵屋選手引用文

鍵矢竜次です。

まずは軽い自己紹介から…

98年生まれの20歳。幼少期から16歳までサッカーをプレー。高校にはサッカーで進学したが、熟考した上でフットサルへ転向。シュライカー大阪u18入団、その後サテライトへステップアップした後、関西リーグ1部ジャグランカへ移籍。そして今シーズンはイタリア セリエBのフットサルチェゼーナへ移籍。

Instagram…@ryujiimw6

では初めての海外移籍、海外でのシーズンを振り返ってみたいと思います。シーズン前、前半、後半と分けて振り返った後、シーズン通しての感想を述べたいと思います。

・シーズン前

8月上旬に渡航し、滞在の手続きなどを済ませ下旬にチームに合流しました。シーズン前はフィジカルメニュー中心の練習でした。この頃はイタリア語でチームメイトとはうまくコミュニケーションを取れず、練習メニューも理解出来ずストレスを抱えていましたが、練習試合では4試合4ゴールという結果で自信が持て、リーグ開幕が楽しみでした。

・シーズン前半

そしてシーズンが開幕。最初のカップ戦3試合、リーグ戦2試合は登録の関係で試合に出場することはできませんでした。さらにその間、怪我をしてしまい 公式戦5試合を戦ったチームメイトからフィジカル面で大きな遅れをとってしまいました。それからデビューするもなかなかフィジカルコンディションも良くならずデビューから2試合はスターティングメンバーでプレー時間も長く与えられていましたが、試合を重ねるごとに出場時間が減少。とても苦しい期間でした。結果を出せず、言葉もうまく話せず自信を失いつつありました。それでもチームメイトやチームスタッフは良くしてくれました。

2018年内最後の試合の後、試合を観に来てくれていたユーロプラスのエージェントの林さんに食事に連れて行っていただきアドバイスをいただきました。年明けから気持ちをリセットして頑張ろうと思いました。チームはリーグ2位で折り返し、そしてクリスマス休暇を終えてシーズン後半へ。

・シーズン後半

年明けて最初の試合。初ゴールを含む2ゴール。そこから徐々に出場時間も増え、スターティングメンバーとしてプレーすることも増え、試合の7〜9割プレーするようになりました。ゴールも決して多くはないですが5ゴール。

イタリア語もシーズン後半にはそこそこ話せるようになりチームメイトとの仲も深まりました。言葉が話せると話せないでは大きな違いがあると感じました。少しは巻き返せたかと思います。そしてレギュラーシーズンは3位でフィニッシュ。シーズン最後にはプレーオフも経験することができました。またシーズン中にはu15チームのコーチも経験させていただいてそこから学ぶことも多かったです。

・シーズンを通して

シーズンを通して成長し強くなりました。苦しい時期も経験しましたがシーズン後半には自信を持って自分を表現することができました。私生活はシーズン通して楽しく過ごせたと思っています。ですがフットサル選手としてプロとして(チームから報酬をもらってプレーするものとして)普段から何を食べるかどのように過ごすべきかすごく考えさせられました。日本でプレーしてはいる時はそのようなことは考えたことがありませんでした。「チームが自分がプレーするためにお金を使う」と考えるとすごいことだと思うしありがたいことです。それには多くの責任とプレッシャーもありました。それが私を成長させました。イタリアリーグに挑戦したからこそできた経験だと思います。

トータルで考えるととてもいいシーズンを過ごせたんじゃないかと思っています。

フットサルだけでなく色々な体験をできました。イタリアに来てよかったと改めて思います。初めてだらけの挑戦でした。

チーム、この一年関わった全ての人、応援してくれていた方、両親、ユーロプラスの林さん ありがとうございました。

鍵矢竜次

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