FITA エリートプログラムタイ遠征〜大会2日目〜U-12

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「THAILAND INTERNATIONAL YOUTH CUP 2日目」

予選残り2試合、結果の良し悪しでグループの順位が決まり戦い方も変わってくる。

「予選第7試合 vs OAZ」

試合の入りも良く、好ゲームが繰り広げられる中どちら譲らない。昨日まで18分一本だったところ、強風を考慮し9分ハーフに変更。風上チームの有利性がなくなった。

拮抗した試合が続く中、一瞬のスキを突かれ失点。

残り時間、追いつけず終了のブザーが

鳴り響く。

-試合結果-
Fita select Japan 0-1 OAZ

グループの1位〜4位が上位トーナメント
5位〜8位が下位トーナメント。

次の試合を勝利して可能であれば
二位、もしくは三位通過を手にしたい。

「予選第8試合 vs TC Academy 2」

下馬評ではドリーム選抜のチーム力が上。

しかし、ここで海外サッカーの洗礼を受ける。

相手チームはインド系のしたたかでズル賢いタイプが多く、決してドリブルやパス、シュートに長けている訳ではない。相手の能力を把握して自発的に個人戦術を調整する必要がある試合だが、そう上手くはいかない。その点、相手が一枚上手だった。

前半6分、相手陣内から蹴られたフリーキック、ボールはイヤな所でバウンドしキーパーは反応しきれずそのままゴールに吸い込まれる。

ここから相手選手達のプレイがガラリと変わる。強い相手から勝ちをもぎ取る術をどの選手も心得ていた。
ラインから出たボールは拾わない。
ゴールキック、審判から睨まれるまで蹴らない。
自陣では9割方クリア、それも無駄にサイド遠くへ。

日本であれば大人の選手が遂行するであろう遅延的行為を同じ12歳の少年達が当たり前のように行う。

日本の育成年代ではタブーとされる非紳士的プレー、海外の指導者、選手達にとっては勝つための1つの手段でしかない。

ブラジルで言う「マリーシャ」

ヨーロッパ、そしてここ東南アジアでも
当然の事らしい。

見事なまでに一点を守りきられ悔しい敗戦。

-試合結果-
Fita Japan Select 0-1

ドリーム選抜、勝ち点10でMaziya Football
Academyと並ぶも直接対決で3-0と勝利しているため辛くも4位で上位トーナメント進出。

「上位トーナメント準々決勝」

vs Bangkok City FC

反対側グループの一位、優勝するにはどの道叩かなくてはならない相手。
ドリーム選抜、これまででベストの試合の入り方、どちらもミスが無く、一歩も譲らない試合展開。アツキが決定機を左足に賭けたがキーパーに阻まれる。相手エースの9番、日本にいたのならば規格外の体格やスピードを備えるも、ユクト、ルイ、マサヤが封じる。

サイドでケンゴ、ミライも奮闘。

ソウタのシュートは惜しくもバーを叩く。

Fita Select Japan VS Bangkok City FCの
試合はノースコア。レギュレーション通り
3対3のシュートアウトに突入。

マサヤ、ルイ、ソウタの3人で挑むも
相手の9番、スタートのワンプレイ、大人顔負けの一撃で仕留められ上位トーナメント初戦敗退。

U-12 ドリーム選抜、大敗は1つも無く、

安定した試合を積み重ねた。

海外の選手と死闘を繰り広げ

何を吸収出来たかが重要。

強いチームが勝つのではなく、

勝ったチームが強い。

結果、ベスト8の準々決勝、ドローゲーム後のシュートアウトにて沈められたBangkok FC Academyが優勝を飾った。

優勝チーム、決勝の相手もFita Select Japanが予選1-1で引き分けたBR19。

優勝までそう遠くなかった分、悔しさも倍増だ。紙一重だが、その紙一重の差を埋めるのがサッカー。

常に冷静に、ボールをしっかり収めながら自分を表現し、相手の裏をかき、勝ちたい気持ちを出しながら、戦わなくてはならない。

何かを少しでも吸収して各々、

自チームにその何かを持ち帰ってほしい。

様々な文化がぶつかり合うサッカー

絶対的な正解を見出すのが難しい分、

個の人間力が問われる。

普段の生活をプレイに結びつけ

精進していく選手が上のレベルに辿り着く。

Nice Fight Boys !!

今回の経験を生かして中学でもサッカーを楽しんでください!

あとは空港からの出発報告のみになります。

選手の皆さん、

海の向こうから応援頂いた親御様各位

お疲れ様でした!

予定通りの飛行機で帰国いたします。

親御様各位、送迎等諸々、

何卒、宜しくお願い致します。

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