東南アジアトライアウトがバンコクで開始

5036

東南アジアでプロとしてのキャリアを摑むため続々と日本から選手が集まっている。ある選手は高校を卒業してすぐ、ある選手は大学、ある選手は欧州での実績がある選手、と様々なバックボーンを持つ選手が集まっているがピッチに入ればそんなことは関係ない。どれだけブレない心の強さを持っているか、自分を信じてやり抜くことができるか、ここではそういった強さが求められる。

いよいよ東南アジアトライアウトが、ここバンコクで開始された。初日はこの日集まった約10人で軽いトレーニング。乾季に入り、普段よりも涼しい日が続くタイだがそれでも日本と比べれば熱いことには変わりない。環境に慣れるためにも、これから一緒にトライアウトを戦っていく仲間同士とのコミュニケーションを図る上でも大事なトレーニングだ。

まだお互い硬さが見えたが、この日のトレーニングはボール回しとミニゲームを中心に1時間半軽い汗を流した。翌日から予定されているタイのクラブとの練習試合に向けて良い準備ができたのではないだろうか。

その後はレストランに移動してのガイダンスが行われた。トライアウトの流れや注意点、過去の選手を例に出しての説明や、活躍する選手のビデオを見てどういった選手がどういった経緯でチャンスを掴んだのかという話を中心に会は進んだ。夕食も共にし、お互いの自己紹介もしたところでこの日のガイダンスは終了となった。

この翌日からは早速タイリーグ4のクラブとの練習試合が組まれている。どこにチャンスがあるかはわからない。どんな時でも最善の準備をして、最高のパフォーマンスが出せることは選手として重要な要素だ。トライアウトは心身ともにタフな期間になるだろう。なかなか契約が決まらなければ焦りも生まれるし、自信も失うかもしれない。タイ全土を移動して、毎回全力を出してプレーすることで体力的にもハードになるだろう。そんな時に大事になるのは自分が何をするべきか冷静に判断する、そういった心の強さになる。

そういった強さを持つ選手達にチャンスを掴み、東南アジアでのプロキャリアを掴み取って欲しいと願っている。

前の記事イタリア全土で活動するからこそ日本人選手が活躍できる理由
次の記事(ドイツ)アマチュアサッカーについて。環境:1