[タイ]海外でのトライアウト。どのポジションで勝負すべきか

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海外でのトライアウト。あなたならどこのポジションで勝負しますか?もちろん自分がやり慣れた、最も自分の特徴を出せるポジションで勝負したいに決まっていますよね。そのポジションごとに求められるものは全く違いますし、どのポジションもゲームを組み立てる上で欠かすことの出来ない役割を求められます。

しかし、それが海外でのトライアウトとなると状況は少し変わってきます。まず、あなたはその国で”外国人”としてプレーする立場になるということです。外国人としてプレーするということは、11人のうちの1人になれば良いわけではなくなります。残りの選手をプレーで、そしてリーダーシップで引っ張れる、お手本となる存在でなければいけないということです。外国人を獲得するということは家を用意し、ビザも用意し、ローカル選手よりも高いサラリーが必要にもなります。それらを払ってでも獲得する価値をピッチ内外で発揮しなければいけないのです。これは日本でプレーすることと計り知れない違いがあります。

そしてその限られた外国人枠にどういったポシジョンが求められるか、これも国によって違いがあります。1つ例を挙げれば、GKです。日本のJリーグでは多くの外国人GKが活躍しています。日本のGKもレベルは高いですが、体格的に勝る外国人選手が正GKとしてプレーするクラブが多いというのは東南アジアのクラブとは大きく違う点でしょう。少なくともタイでは外国人枠にGKを使うクラブは極めて少ないと言えます。その代わりストライカーとCBはほとんどのクラブが外国人で固めています。

そしてもう1つはタイミング。シーズン前なのか、シーズン途中なのか、そしてチームがどういった状況にあるのか、それによって求められるポジションも変化するものです。現在のタイミングで言えばどこのクラブも得点力が欲しいと思うでしょう。前期リーグが終わったタイミングでどこのクラブも求めるのは点の取れるストライカーです。もちろん、中盤の選手が機能しない、けが人が出たということで他のポジションが求められることはありますが、後期への補強としてストライカーは常に求められます。

こういった日本でプレーするのとは違った状況の中で、日本ではサイドバックとしてプレーするからと言って、サイドバック一本で勝負するのは自分の可能性を狭めることになるかもしれません。

自分がやりたいポジションと相手が求めるポジションが違えば契約を獲得することは出来ません。自分がやりたいポジションはマーケットの中で求めらているポジションなのか、必要とするクラブがどれだけいるのか。そういうことを考えてポジションに対しても柔軟に対応する必要があります。

自分が一番に自信を持っているポジションではなくても、そこである程度の力を発揮することができれば、契約に繋がることは多いにあります。実際にタイで活躍する日本人選手に複数のポジションをこなす選手は多くいます。そういった柔軟性やポリバレントな能力がタイのマーケットでは日本人選手に対して求められているとも言えるかもしれません。

どこのポジションで勝負をするか、それは海外でのキャリアを始める上で大事な選択になることでしょう。