大学を休学して掴み取ったプロとしてのスタート。さらなるステップアップへ

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ほぼ全ての試合でスタメンフル出場を果たした2017シーズン

大学を休学してから1年以上が経った。当初掲げていた「プロとしてのスタートをまずどんな形であれ切ること、そしてシーズンを通して試合に出ること」という目標は達成した。そして充実と自信を得た2017シーズンが終わり、さらなるステップアップを目指す2018シーズンが開幕した。

遠藤 史悠

高校を卒業後、東京国際大学に進学。3年時に休学し、タイでのトライアウトに参加。T4のパタルンFCと契約。2018シーズンにはT3に所属するWUナコンシーユナイテッドでプレーする


2017シーズンを振り返って

すごく楽しめた1年でした。自分がプレーしたのは4部のチームでしたが、試合の日に2000人近い観客でスタジアムは盛り上がり、街ではいろんな人に声をかけてもらったり、写真やサインを頼まれたりすることもありました。チームからの期待も感じられ、選手としての幸せを感じることができたシーズンになりました

大学を休学してのタイへのチャレンジでした。日本の大学サッカーとタイのサッカーで違いは感じますか?

もちろん、環境、プレースタイルなどあらゆる点で違いは大きくあります。でもそれは違って当たり前だと思ってタイに行くことを決意していたので。違いがあるからといって、そこでストレスを感じることはありませんでした。

チームからはどういったことを求められていたのですか?

チームからはまず守備の部分を評価されていたと思います。相手のキープレイヤーのマンマークをしたり、守備面での要求が多かったですね。自分としても守備は好きですし、自分の得意な部分を評価してもらい、チームには自分がやりやすいようにプレーさせてもらえました。

2018シーズンではT3へ活躍の舞台を移します。

今年はT3のWUナコンシーユナイテッドというチームでプレーしています。昨シーズンから1つステップアップすることはできましたが、これからのさらなる自分の目標を達成するためにはゴールという目に見える数字が必要です。オフでのトレーニングでも常にゴールを取るということを意識してトレーニングしてきました。ボランチでのプレーが多くなると思いますが、数字という結果には常に拘ってプレーしていきたいと思っています。 

信頼できるチームメイトの存在もあり充実したシーズンを過ごすことができた

 

タイと日本の環境は大きく異なる。サッカーだけではなく、普段の生活から人々の性格、習慣、文化など。その中で新しい環境に適応することは誰にとっても簡単なことではない。しかし2017シーズン、遠藤はその環境の変化の中で誰よりもタイでのプレーを楽しんでいるように見えた。

2018シーズンは開幕し早くも7試合を消化した。WUナコンシーユナイテッドは現在13位と苦しい戦いが続いている。

しかし、苦しい中でその状況を変えることができるのは自分自身だけ。常に目標を掲げ、その目標を達成するための方法を自分で模索し実践する。それができる遠藤にはこの困難でさえも、さらなるステップアップの足掛かりにできるはずだ。

充実したプロとして1シーズン目を終え、さらなるステップアップを目指す2018シーズン。遠藤の飛躍を期待したい。

「2018シーズンはゴールという結果に拘ってプレーする」と力強く語る遠藤
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