コスタブランカカップサッカー2日目

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午前中は、昨日の試合分析と、どう改善してどう勝利までもっていくか。という部分を話しました。

 


正直、改善すべき部分はかなりあり、しかしそのどれもがとても大事な部分でもありました。

一つ一つ噛み砕きながら説明し、その後は実際にピッチで動きながら戦術理解を高めました。


あくまで世界基準。

能力が高い選手が多いだけに、世界基準のフットボールをさせてあげないといけないし、やらないといけない。

フットボールは、頭を使うスポーツ。

日本の環境を急に変えるのは難しい。選手本人が変えていかないといけない。

この大会。そしてフアンホから多くのことを学んでこれからのサッカーライフに活かさないといけない。

 

午前中は濃厚で有意義な時間となりした。

まずは午後の試合でその成果を!
昼食後、休憩を挟みながら、プールでもリラックスタイム。

 


 

そして、いよいよ試合会場へ

 

ベストルームでフアンホが声をかける。

「みんな目をつむって。空港を思い出してくれ。誰が見送ってくれた?誰のおかげスペインに来ることができた?なんのためにスペインに来た?長い移動をしてどこにきた?

サッカーだよね?コスタブランカで優勝するんだよね?

深呼吸をして、プレーのイメージをしてみて。点を決めるところ、スライディングでクリアするところ、スルーパスを出すところ、試合に勝つこと、そして、優勝すること。みんなと喜びを分かち合うところ。

自分を信じて。仲間を信じて。仲間が苦しんでたら、その分自分が走ってやれ。仲間が苦しんでたら、頑張れと声をかけてやれ。自分を信じて、仲間を信じて一つのチーム、家族にならないと絶対に勝てないし、素晴らしい闘いはできない。

さあ、戦場に向かうぞ、ピッチで全てを出すぞ。」

 


大会2試合目

vs SELECCION SOCCER TEAM(スペイン)

 

前半

http://youtu.be/HufaRE7ADeI

後半

http://youtu.be/SucTkIFptl8

 

立ち上がりから相手に圧力をかけ、相手を圧倒。

午前中何度もトライしてきた、守備時のポジショニング、攻撃時のポジショニング、相手に4秒以上持たれた時のポジション修正方法、受け方、サポートの仕方、コーナーキック時の対応、GKからのスタート方法、3ゾーンの徹底理解、そして闘う姿勢。

 

もちろん、こんなたくさんのことは急にできない。でもトライしなけれはならない。

ミスしながらも、忘れながらも、それでもトライしようとしていた。

 

しかし、そんなに簡単に物事は進まない。

ミドルレンジで前を向かれそのまま強烈なシュートを決められる。

前半は1点リードされて折り返したが、まだまだ諦めない。立ち上がり序盤、マレがドリブルで切れ込みそのまま強烈なミドルシュートを突き刺さし、振り出しに戻す。
逆転モードに入った矢先、フリーキックを決められ、その後も続けざまに失点。相手の早くて強いプレスに苦しみ、自由にプレーさせてもらえない。

最後まで諦めずに闘ったが、そのまま試合終了のホイッスル。

 

【結果】

1-4●

 

これで決勝トーナメント進出はできなくなった。

 



今日は、同じホテルのブラジルチームがわざわざ日本チームのために応援に来てくれた。なんとしても勝ちたかった。。

 

試合後、フアンホから

「俺はもう歩けない。絶対に勝たせるためにみんなとトレーニングして、食事、休息、メンタル管理をして、ビデオ分析もしてきた。勝つために100%の準備をしてきた。試合中もみんなを奮い立たせ、勝ちにこだわった。もう疲れ切って歩けない。

みんなはどうだ?ピッチで全てを出したか?もう歩けないくらい疲れているか?

 

出し切ったのなら、下を向くな。涙をふけ。胸を張ってホテルに戻ろう。

相手も全力で挑んできた。どちらかは負ける。それがたまたま俺たちだっただけだ。

死ぬ気でトライできたなら、悲しむ必要はない。必ず次に繋がる。まだまだいろんなチームと試合ができるし、ブラジルも応援に来てくれた。こんな素晴らしい経験はなかなかできないぞ。

明日も試合がある。しっかり楽しもう。」

 

勝たせてあげられなかったのは非常に申し訳ない。

ただ、まだ大会は終わっていない。

最後の最後まで全力で闘おう。

 

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