ラオスプレミアリーグが開幕

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?躍進したラオスサッカー

 

 
カンボジア、ラオス、ベトナム、タイ、ミャンマーの各優勝チームが争うメコンカップ。この大会で決勝まで勝ち進み、2位に輝いたラオプレミアリーグのLANEXANG UNITED。決勝ではタイ王者のBURIRAM UNITEDに合計スコア1−2で敗れたものの、ホームでの第一戦では1−0でタイ王者を破るという波乱を演じました。

これまで東南アジアでは絶対的な強さを誇っていたタイとベトナム。それに割って入ってくる存在として近年代表チームの躍進も目覚ましいカンボジア、そしてミャンマー、ラオス。東南アジア各国のレベルが年々上がっていることを再認識する大会となりました。
 


 

そのラオスを牽引する存在として近年急速に力をつけてきたのがメコンカップで躍進を見せたLANEXANG UNITED。豊富な資金を持つスポンサー企業のバックアップを受け、海外から監督・コーチ、優秀な選手達を集め、国内リーグではLAO TOYOTA FCと二強と言われるラオスを代表するクラブです。

ホームスタジアムやトレーニング施設の環境は素晴らしく、東南アジアの中でもあれほどの環境が整ったチームは多くはないでしょう。2013年からプロ化した新しいラオスのサッカー界において、間違いなくこの先ラオスサッカーを引っ張って行くクラブであると誰もが思っていました。

そして、彼等の力を東南アジア中に知らしめたメコンカップから数ヶ月。

LANEXANG UNITEDの2017シーズン出場辞退が発表されました。

 

混乱の中での2017シーズン開幕

 

国内リーグはもちろん、カップ戦、AFCカップも出場辞退。ラオスにはもちろん、タイにまでその大きな衝撃が走りました。この影響もあり2017シーズンのラオプレミアリーグは6チームしか参加表明しているチームがいない。一時は様々な情報が流れ、開幕さえも危ぶまれていました。

例年通りであれば開幕する時期になっても始まらないリーグ。既にチームと契約し、開幕に向けてトレーニングに励んでいる選手達にとっては本当に不安な時間だったはずです。

 

そんな不安が渦巻く中、4月1日に2017シーズンの開幕戦が行われました。

 

 

Europlus Asia の選手としては昨シーズン2位のLAO TOYOTA FCに本間和生が所属しています。

本間は今年で37歳になるストライカー。Jリーグでのプレー経験はなく、22歳で渡欧。セルビアで2年間、その後ハンガリーで9年間に渡り活躍してきた異色の経歴を持つ選手です。

今年でラオスでの4シーズン目となる本間。2014シーズンには17試合で29ゴールをあげて得点王を獲得。2015シーズンには20試合で29ゴールをあげ、リーグ優勝と2年連続となる得点王を獲得しました。昨シーズンはLANEXANG UNITEDに敗れ2位となってしまいましたが、得点ランク2位となる相変わらずの得点力と活躍を見せてくれました。

2013年にラオプレミアリーグとして始まったラオスのプロサッカー。本間はLAO TOYOTA FCだけでなくラオプレミアリーグを牽引してきた選手の一人と言えるでしょう。

 

 

その本間がキャプテンとして先発した2017シーズンの開幕戦、相手はNUOL FC。大学を母体としたチームで若い選手が多く在籍し、首都のビエンチャンを本拠地としています。

結果は0−2でホームのNUOL FCが勝利。

優勝候補筆頭のLAO TOYOTA FCが敗れるという波乱の幕開けとなった開幕戦。ここからラオプレミアリーグがどういう展開を見せるのか、LAO TOYOTA FCがどう巻き返しを見せるのか、楽しみにしたいと思っております。

 

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