タイ人選手の特徴について

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サッカーは11人で行う競技です。11人の中の一人としてチームに貢献することが当然求められますが、海外でプレーする場合にはその考え方が当てはまらない場合もあります。チームの中の1人ではなく”外人選手の1人”としてコーチや、チームメイトからは認識されていることを頭に入れておかなければいけません。その他の選手と同じことをしていたのでは評価されなくても当然。外国人として求められる事は思っている以上に大きいものです。

特徴や国民性、考え方

とは言ってもサッカーは団体競技です。チームメイトとの関係は最も重要な要素の一つには変わりありません。自分の特徴を出し、味方やコーチに認めてもらう。それだけではなく他の選手の特徴、タイ人の国民性や考え方を理解しておくことは見方と分かり合うための助けとなるでしょう。

マイペンライ。この言葉は『心配ない』『気にしない』などの意味で、普段の生活からよく使われる言葉です。争いを好まず温和に解決したい、問題があっても相手の責任を追求しないというタイ人の特徴をよく表した言葉です。

サバーイは『気持ちいい』『快適』という意味で、これもタイ人がよく使う言葉です。余計な力を使わずに快適に暮らすという昔からの知恵が国民性にもよく出ています。しかし、これらの言葉は言い訳や、問題をうやむやにする事もあるため、日本人からは怠惰に映る事もあるでしょう。

タイの女性は感情の起伏が激しいと言われます。ヤキモチ焼きが多く、恋愛ではそれからトラブルに発展する事も多いそうです。男性に関してもそういった傾向はあり、普段は温和なタイ人選手が試合になると、感情を露わにして乱闘寸前、なんて光景もよく見られます。

仏教徒が過半数を占め、厳格に教えを守っています。また国民の国王への敬愛の念は強く、サッカーの試合前にも国家が流れ、観客にもその時は起立し敬意を表することが求められます。

タイ人は仕事をすぐ辞めがちとも言われています。その背景にはすぐに他の仕事がみつかるという事もあるそうですが、それはサッカーにおいても同じです。選手もすぐにチームを辞めるし、チームもどんどん選手を入れ替えます。

和を重んじる一面がありつつも、他の人のやることには干渉しません。一般的にあらゆることにおいて許容度は高いと感じるでしょう。

階級意識が高い。階級意識は肌の色や、仕事、至るところに現れています。車が歩行者よりも優先されているという事も階級社会が影響されているという見方もあるようです。なので肌を白くする美容や、身だしなみに彼らはとても気を使います。

相手を理解しようと努力すること

聞くのと実際にそれを体験するのでは大きな違いがあるでしょう。それでもその予備知識があるのとないのでは大きな差が生まれてしまいます。全く異なった文化の中で生きてきたのだから理解できないことがあるのも当然かもしれません。実際に、多くの選手が最初の1年目でタイ人選手との付き合い方で苦労してきたのを見てきました。そしてそこの違いにうまく自分を適応させれるかどうか、相手を理解していこうとする姿勢で接することができるか。そういったところはタイでプレーしていく上でとても大事なものだと感じています。

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