東南アジアトライアウトの流れ

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東南アジアでのトライアウト

 

 

東南アジアでのトライアウトの中心は基本的にタイの首都バンコクになります。バンコクは東南アジアの中でも最も大きな都市の一つです。飛行機に乗ればラオス、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、シンガポールなどの近隣国へ1~2時間ほどで行くことができます。

タイ国内チームのトライアウトを受ける際はもちろん、近隣国のチームへ行く場合もバンコクは外せない場所になっています。

東南アジアのトライアウトは移籍期間に合わせ1年に2度行われますが、その際には当然バンコクを拠点として各チームへのトライアウトに行ってもらう事になります。バンコク中心地のホテルに滞在、トレーニングを行いコンディションを整える、そしてチャンスがあればいつでもどこにでもすぐに行ける。そういった態勢を整えています。

基本的に選手に泊まってもらうホテルはバンコクの中心、ラチャダーという場所にあります。MRTという地下鉄が通っていて、駅からは歩いて10分ほど。近くにはスターバックスやマクドナルド、日本食の大戸屋や銀ダコが入ったショッピングモール、観光客も多く訪れるナイトマーケット、歩いて1〜2分の場所にはセブンイレブンや24時間営業のフィットネスジムなど生活に必要な物はホテル周辺に全て揃っています。

環境に慣れる

選手がタイに着いてまず慣れなければいけないのが気候です。日本の夏も暑いですが、日差しの強さ、気温の高さはそれ以上で、それが年間を通して続きます。またスコールという熱帯地域特有の極地的な雨にも慣れなくてはいけません。

長いフライトの疲れ、そして現地の気候に慣れるためにも、本番のトライアウトに向かう前にコンディション調整の場を持つ事は重要だと考えています。可能な限り最初の1〜2週間の間には我々ユーロプラスアジアで日本人チームを作り、タイの現地のチームとトレーニングマッチを組むようにしています。

 

 

これから一緒にトライアウトに臨む仲間とコミュニーケーションを取り、実際にタイ人選手、現地のチームと対戦することはタイを知るため、慣れるためにも必要な事です。また、ここで好パフォーマンスを見せることができれば、相手チームに認められて即契約という可能性もあります。実際、過去にもこういったトレーニングマッチから契約に至ったケースは多々ありました。

また、トライアウト期間が始まったからと言って、毎日どこかのチームの練習に参加できたり、トライアルに参加出来るというわけではありません。

チームからは『背が高くてフィジカルの強いセンターフォワードが欲しい』『脚の速いサイドの選手はいないか』『テクニックのあるゲームメイカーが欲しい。できれば左利きで』『とにかく良い選手をくれ』などの話しが届きます。

ストライカーを探しているチームにディフェンスの選手を送っても当然可能性は低いので、チームの求めるものに応じた選手をトライアルに送る必要があります。

 

 

そのため、トレーニング参加がない日にはユーロプラスアジアとしてトレーニングを行っています。基本的には公共の公園などを利用させて頂き、ボール回しや基礎練習、ゲームなどを行います。

お互いの情報交換や、コンディションを保ち良い状態でトライアルに参加する為にもとても大事にしている事です。

そして、東南アジア各国やヨーロッパ、Jリーグなどで既にプロとしてのキャリアのある選手達と練習できるという事も若い選手達にとっても良い機会になっています。既にチームと契約しているがコンディション調整のため、新しくチームを探している、といったキャリアのある選手達もこのトレーニングには多数参加します。

 

 

契約する為に

 

安心できる場所に滞在し、タイ語・日本語が出来るスタッフがサポート、コンディション調整の為のトレーニングができる環境が常にある。こういった環境が整うことで本番のトライアルや練習参加でも本来の力を発揮することが出来ます。

東南アジアというと日本ではまだまだレベルの低いリーグと見られているのが現状です。しかし、異国の地で外国人助っ人としてプレーするという事は頭で考えるのと実際やるのでは大きな差があります。チームの一員としてプレーするのではなく、他の選手を引っぱり勝利へと導く選手が外国人選手には求められます。それは今までやってきた事とは全く違う事かもしれません。

しっかりと準備をし、適切な情報を持つ、そして最善の状態で臨むことが必要です。一人でも多くの可能性のある日本人選手が東南アジアで活躍して欲しい。その為に出来るサポートをしていきたいと思っています。